問題21

ランの趣味家として知っていた方が得な知識をクイズで確認してみてください。なるべく簡単な問題にするために、例外や細かいことは省略し、丸めた文章になっています。

ラン科植物の特長についての問題です。
カッコに当てはまるものを下の枠から選んで下さい。

1、ラン科植物の花は左右対称で、花弁の一つが形を変えて（ 　）になっている。
2、 花の多くは子房が開花前に（ 　）捩れて唇弁が下側になり開花する。
3、 花粉は集まって（ 　）となっている。
4、 大豆や米と違って、種子は微小で（ 　）がない。発芽しても自力で大きくなる養分を持っていない。
5、 オシベ（雄ずい）とメシベ（雌ずい）が合わさって、一つの（ 　）となっている。

180度	唇弁またはリップ	花粉塊
胚乳	90度	胚芽
ペタル	ずい柱	セパル

答え１

1、 唇弁またはリップ
いきなり最初から難しい問題ですが、これらがラン科植物の特徴ですから頭の隅に入れておくのも悪くないと思います。スタンホペア属の花で説明します。

（左）花の形態が左右対称　　
（右）大きなリップです。

答え２

2、180度

スタンホペア属は捩れませんのでアスコセンダ属で説明します。距の向きに注目してください。小さい蕾の距は上を向いていますが、蕾が膨らんで開花前になると次第に下向きに変化するのが分かります。上向きから下向きにすなわち180度の捩れです。同様に花柄の縦線に注目してみますと、小さい蕾の線は真っ直ぐです。開花した花の花柄の縦線は捩れています。この性質には例外もたくさんあります。

答え３

3、花粉塊

スタンホペアの場合は2個ですが4個（ドリティス属）、8個（えびね属）等があります。

答え４

4、胚乳

ランの種子にはお米でいう胚乳はなく、胚芽しかありません。従って、発芽しても直ぐに必要な養分がありません。

答え５

5、 ずい柱

メシベに相当する粘着体と花粉塊がずい柱に集約されています。これは他の植物と違うラン科植物の最大の特徴です。