季節のお手入れ

カイガラムシ対策

カイガラムシ対策 【1】冬の温室内で乾燥と通風が良くない時に特に多く発生します。温室から屋外に 出す今の時期に必ず駆除しておくことが必要です。

【2】カイガラムシは特に新芽の養分を吸収加害し、せっかくの新芽を駄目にします。 蘭を上手に栽培していく上でカイガラムシの駆除は避けて通れない大事な作業 です。大株作りをされる方には致命的な打撃を与えますので注意をしてください。

【3】まだ動いている幼虫の駆除にはアブラムシなどの殺虫剤であるマラソンやスミ チオンで十分効きますが、貝殻を被って動かなくなった状態になると殺虫剤で は効果が落ち、「スプラサイド」や「カルホス」でないと駆除は難しくなります。

【4】ただスプラサイドやカルホスは劇薬指定され、一般の園芸店やホームセンターでは扱っていません。農協専門店に印鑑を持っていかないと手に入りませんが効果は抜群で、しかも1回で駆除できますので管理さえきちんとされるなら無理してでも購入されるとよいでしょう。

【5】カイガラムシは被害を受ける株と受けない株があります。スプラサイドやカルホスの様な劇薬を使用する場合は健全な株まで一緒に薬剤散布するのは良くないように思います。出来れば被害株のみ綿棒等でこすってやれば1回で十分効果があります。

【6】なお、1月に1回程度定期的に毎月薬剤散布できる方なら、マラソンやスミチオンなどの通常の殺虫剤散布でも十分効果があります。何故ならカイガラムシも幼虫のうちは一般の殺虫剤で十分駆除ができるためからです。要は貝殻を被って動かなくなる前に駆除することに心がけることです。これだとわざわざ劇薬を使う必要はありません。毎月1回の散布は面倒ですが、むしろこちらの方がお勧めかもしれませんね。

ページTOPへ