季節のお手入れ

これからの蘭展シーズンに向けて 展示株の上手な仕立て方について

新春はラン展が集中し展示会のシーズンです。しかし、いざ花が咲いてから展示用に株の体裁を整えようとしても、上手に仕立てるのは難しいものです。少なくとも1月前から準備が必要です。今年は是非早めに挑戦して見て下さい。

【1】支柱
開花時を想定し一番見栄えのする正面を決め支柱でバルブを固定します。支柱はバルブの後ろ側に立てて出来るだけ目立たないようにして花茎の下で止めます。
花茎の上まで支柱を立てる事は審査上認められていません。

【2】鉢の手入れ
素焼き鉢は蕾が膨らむ前にタワシや歯ブラシで良く洗います。蕾が出てからでは花を折ってしまう危険があります。汚い鉢は花が良くても採点が低くなります。面倒な方は外にきれいな鉢を重ね二重鉢にすると良いでしょう。倒れ防止の効果もあり安定するでしょう。

【3】開花の手入れ
開花した時、花が重ならずに十分に展開するには、蕾の時からの手入れが欠かせません。蕾の花茎はねじれには案外強いですが曲げには非常に弱く、開花してからでは下手に誘引すると花茎がすぐ折れたり、せっかくの花に傷をつけます。蕾をうまく誘引し開花する正面を揃え、垂れさがらないようにするにはビニタイや鉛状の鉄線を使うとよいでしょう。特に鉛状の鉄線はホームセンターで簡単に手に入り便利です。

【4】鉢の正面を太陽に面して南側に固定する
花は太陽の方向に自然に誘引されて咲きます。従って特にカトレヤなどの大型の花は蕾の前から鉢の正面を太陽の方向に固定しておくと、同じ方向にそろって咲かせることが可能です。これによって見栄えも一層高まります。

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