今月の例会報告

2009年7月

■2009年7月5日/鎌倉商工会議所会議室
■出席者数:30名
■出品株数:41株

1.最上さんのお話 --- 蘭の起源について

ダーウインの時代から進化論を研究している生物学者にとって、ランがそれぞれ固有の昆虫を媒体にして受精し、地球上で最も独自の適用と多様化による進化を進めてきた植物であることに魅せられてきたが、明確な化石記録がなく進化史がはっきりしない点が多かった。
ところが現在絶滅したハチの1種の胸に付着していた保存状態の極めてよいランの花粉魂がハチと一緒に琥珀化石の中から発見された。
ラン科化石の最初のものである。 この化石からランの起源は恐竜の絶滅したすぐ後の6500万年から7000万年前と推定される。
大変興味の深い話でした。
【蘭の起源について-詳細はこちらへ】

2.奥田蘭園 奥田 勝氏の講演 ‘デンドロの種毎の栽培について’

デンドロビウム属はバルボフィラム属に次いで種が多く、なんと2000種を超える。この2000種以上が温帯から熱帯に分布し、かつ海抜0メートルから3000メートルを超える高地にまで自生している。従って同じデンドロビューム属だからといって同じ栽培方法で管理することは到底できない。
そこでデンドロビウム属をある程度グループ分けしなければならない。このグループが亜属と云われ、これが何と42亜属もある。2000種を超えるデンドロビウムは42亜属のいずれかに細かく分類されるが、中には未だ亜属に分類できない種もあるという。また亜属というのはあくまで分類であって、同一亜属であっても栽培方法が異なる種もある。また亜属の数だけ栽培方法があると云う訳でもない。
栽培方法は大きく次の様に分けられる。
① 低温性(東南アジヤ系)
② 低温性(オーストラリア系)
③ 中温性(雨季と乾季のはっきりした地域)
④ 中温性(1年を通して水と湿度を好む種)
⑤ 高温性
⑥ 高地性種(クールタイプ)
問題は、自分が持っている種がどの亜属に属するかを先ずはっきりと知ることである。

デンドロの種毎の栽培について

お知らせ

(1) HIF「夏の洋蘭展」サマーセール2009

日時: 8月7日(金)~10日(月)9:00~17:00
会場: ヒロタ インターナショナル フラワー
JOGA審査: (希望者は8月6日16:00までに搬入のこと)
出 展 業 者: 岡田蘭園、相模洋蘭園、東京オーキッドナーセリー、奥田園芸、ウエンゼオーキッド(ブラジル)
オークション: 8月10日13:00~

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