2010年3月の例会報告

 

■2010年3月7日/鎌倉商工会議所会議室
■出席者数:27名
■出品株数:32株

1.2010年ラン関係団体情報連絡会報告

①野生ランの保護活動の状況
IUCNラン専門家部会日本支部では、1昨年から新宿御苑にて「みんなで守ろう日本の野生ラン」ということで、シンポジウムと写真展を行ってきた。また、今年からは、ドームのラン展でも、これまでは観客席の下で一部の人しか聞くことが出来なかった「オーキッドフォーラム」が、ステージにて行われるようになった。また、会場においても、これらの活動に関するコーナーが設けられ、より広く一般の人々に対し野生ラン保護・保全の必要性を訴えることができるようになった。ドームのラン展では、今後も今年と同様の形態で、野生ランの保護・保全の啓蒙事業を行っていく予定である。

②黒ラベルの販売とドーム世界らん展
ワシントン条約付属書Ⅰに記載された種属、特にパフィオペディルム属で、属が付属書Ⅰに移行した後に発見・記載された種の繁殖苗については、JOGAが独自ルールで(黒)ラベルを義務付けている。つまり黒ラベルが付いているものは展示会でも販売可能であるが、今年の東京ドーム世界ラン展の会場では、(黒)ラベルがあっても販売は行えないことになっていた。
この黒ラベルのある株の販売については、ラン展ごとにその取扱いが異なっているようである。ほとんどのラン展では、ラベルがある株の販売は公に認めている。しかし主催者側に保護活動の意識が高い蘭展では認められないケースもある。今回のドーム蘭展がそのよい例であろう。この点に関しては、世界らん展事務局に申し入れを行うようである。

③ラン展会場の確保の難しさ
最近、デパートの閉店や催事の見直し等により、デパートでのラン展開催が減少傾向にある。長い間、ラン展といえばデパートで開催するものと考えられてきたが、このままではラン展そのものの開催が難しくなってくる地域も増加しそうである。新しいラン展開催の方法を検討する必要もあるように思われる

2.なんでも情報交換

小型株の人気投票について
人気投票を折、小型株について独立して人気投票を行ってはどうかとの意見が出されました。ともすると大株志向になる中で小型の良さも再認識要ありとの意見です。

以前からも幾度か意見があり、運営委員会でも取り上げた経緯があります。いわゆる横浜蘭友会さん方式です。議論の結果下記にて当面進めることとなりました。

賞品を追加することは左程の負担ではありませんが、まず人気投票の集計を頂く手間がこれまでの2倍となります。審査員はこれまで小型を軽視せず、あくまで株、個体本位で審査頂いた経緯もあり、人気投票で見劣りする分は今後も審査員賞でこれまで通りカバー頂きたいとのことです。審査員の皆様宜しくお願い致します。

お知らせ

(1) カトレヤ インターメデイアと3月の蘭 展示会

主催: インターメデイアの会 & 国際園芸
日時: 2010年3月27日(土)~28日(日) 9:30~17:00
場所: 国際園芸 (神奈川県伊勢原市小稲葉2605  TEL 0463-95-2237)
協賛: アルファーオーキッド、大垣園芸、仙台洋ラン園、ナーセリーイデ
イベント
27日(土)植替え実演講演会、JOGA審査会
28日(日)講演会「インターメデイアのお話」

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