2011年11月の例会報告

 

■2011年11月6日/鎌倉商工会議所会議室
■出席者数:25名
■出品株数:28株

1. ペットボトル栽培

今月の例会で関さんが出品されたTrichoglottis brachiataの栽培法が当日出席された会員の皆様の目に留まりましたので、関さんに以下解説をお願いしました。

ご存知の通りVanda、Phalaenopsisをはじめとする単茎種は、生育期になるとたいへん水分、湿度を好みます。しかし私はまだ現役の身で日中は外出する日がほとんどですので、そう頻繁に打ち水をするわけにもいきません。かといって素焼鉢に水苔植えの夏場の屋外管理では、雨ざらしの環境ですぐに腐ってしまいます。また鉢を置くスペースも限られていますから、なるべく軽いプラ製の容器で吊るしたいのです。

そこで以前国際園芸さんに伺ったとき、根の少なくなった株の湿度を保ち、根出しによい方法として教わった植え方をヒントに工夫してみることにしました。

まず任意の大きさのペットボトルを用意します。そして底面から2~3cmほど上の側面に、直径5mmほどの穴をあけ注いだ水が一定以上の高さには溜まらないよう調整します。(例会で展示した株の右写真を参照の事)実験第一号ということもあり穴の設定は今後の経験値から修正します。ただ水位1cm程度ですと酷暑のおりにはすぐに乾いてしまい、水を溜める穴の位置は株によって調整が必要でしょう。

つぎにペットボトル上部側面四方に、やはり直径5mm程度の穴を複数あけていきます。これは通気を確保するためです。あまり間をつめてあけますとペットボトルがつぶれやすくなります。私は穴あけにハンダゴテを利用しています。ペットボトルに熱したコテを当てると簡単に穴があきます。また注ぎ口を切り取る時にも、切り口が滑らかになるのでよい具合です。ただし非常に熱くなる道具ですので取り扱いに注意が必要ですし、ガスも発生するので屋外での作業になります。ついでに吊り下げ用のラン線やフックを取り付ける穴もあけておきます。 

ペットボトルの細工ができたら、いちばん底に粗い鉢カケやゼオライトなどを入れます。重心を取るためなので多少重さのあるものが良いです。そして根を柔らかくしておいた株を挿し、ビニタイなどで固定します。
株を固定したら、荒めのバーク、木炭、ヤシ繊維などを入れます。このコンポストの量、密度、またペットボトル側面にあける穴の数はすべて内部の通風、湿度にかかわることなので、植えつける株と相談しながら決めます。透明な容器ですので根の様子が一目瞭然ですから、調子を見ながら不都合があればどんどん工夫して調整します。伸張して穴からとび出た根は早めに入れ戻し、株の上位から出た根も開口部まで誘引してやると中へ入っていきます。今後の研究次第ですが、いまのところ、茎自体は浸水させないほうが無難かと思います。

こうして今年の5月頃から栽培してみたところ、Trichoglottis、Papilionanthe、Microperaなどで根が良好に伸張しました。最初、根の腐敗を心配しましたが、根の先端が自分から水に浸かり、ボトルの底を目指して伸びるようになったのでそれは杞憂となりました。
これらの種は、ことに湿度の高い環境、はなはだしくは沼のようなところに自生しているようですから、ペットボトルの中の「簡易沼」がうまくマッチしたようです。同じ理由で、Rhynchostylis、Vandopsisなどでも試してる価値があるかもしれません。
この栽培法ですと、株にあたえる湿度を個別に変えることができ、また、コンポストも最小限ですみますので軽量化をはかることができます。
ただし注意点として、底にたまった水はあくまでも溜まり水ですから、生長期には新鮮な水を出来るかぎり毎日かけてやることが生育を良くするのは言うまでもありません。
また、温度の保てない環境の場合、中の水を捨てて冬場の乾かしぎみの管理に切り替える必要があります。

蘭栽培のたのしみは工夫するたのしみでもあります。今年はことにそれを実感しました。来期もこの栽培法をさらに押し進めた工夫を試みたいと今から構想を練っております。以上に述べましたことが会員諸先輩方の栽培の一助となれば幸いに思います。

2. GP2012

鎌倉蘭友会の出展小間の配置が決まりました。→の小間です。

お知らせ

(1)サンシャインシテイー世界のらん展2012(第51回全日本蘭協会らん展)

テーマ  「彩り・世界の蘭・色々」
日 時  平成24年1月5日(木)~1月9日(月・祝)
会 場  池袋サンシャインシテイー文化会館2階
特別展示  「らんにまつわるお宝展」 「らんの自生地特集:ブラジル」
写 真 展  「ランの島 ボルネオ」

(2) ヒロタインターナショナルフラワー「第16回HIF冬の洋蘭展」

日 時  12月9日(金)~12月12日(月)
参加業者  草月園、太陽園芸、田口洋蘭園、らんの家TSTTSUMI
特別企画  人気投票、JOGA審査、HIF洋蘭20%OFF、大オークション

(3) 交流蘭友会12月例会のご案内

(KOS会員は当日会費1000円を払えば出席できます。)
  全日本蘭協会 蘭友会 横浜蘭友会
連絡先 03-6380-5887 03‐5976-0636 090-4526-4216
期日 12月11日(第2日曜日) 12月18日(第3日曜日) 12月22日(第4日曜日)
会場 科学技術館6F第3会議室 東医保健会館 横浜歯科技術専門学校

ページTOPへ

バックナンバー
2011 年10月
2011 年9 月
2011 年8 月
2011 年7 月
2011 年6 月
2011 年5 月
2011 年4 月
2011 年3 月
2011 年2 月
2011 年1 月
2010 年12月
2010 年11月
2010 年10月
2010 年9 月
2010 年8 月
2010 年7 月
2010 年6 月
2010 年5 月
2010 年4 月
2010 年3 月
2010 年2 月
2010 年1 月
2009 年12月
2009 年11月
2009 年10月
2009 年9 月
2009 年8 月
2009 年7 月
2009 年6 月
2009 年5 月
2009 年4 月
2009 年3 月
2009 年2 月
2009 年1 月
2008 年12 月