■2013年3月10日/鎌倉商工会議所会議室
■出席者数：26名
■出品株数：51株

1．講演 講師 須和田農園 小島様

冒頭の話が印象的でした。
「植替え」とは、株分けして鉢を増やし、温室の所要面積を増やすことではなく、大きくなった株を整理して減らすことにある。
植替えをしなくても、毎年株が成長するため温室の所要面積は30％は増加する。これを株分けしていたら、ただでさえ一杯になっている温室が超満杯になる。
温室の超満杯は、日当たりや換気の点で反って株の成長を阻害する。折角の植替えがむしろ反対に環境を悪化させてしまう。
「植替え」の機会を利用して、大きくなった株を整理し、古くなった部分を思い切って切り捨て、健康で新しい部分のみ残すことも植替えの大事な仕事である。
是非、植替えに当たってこのことも大事な事と考えて欲しい。
この話は大変参考になりました。

さて、植替え作業を始める前に、水苔を数日前から水に戻しておくと扱い易いと言う説明から始まり、須和田農園で永年積み重ねられた経験と知識を随所に織り交ぜながら、カトレヤ2鉢とパフィオの植替えの実演をして頂きました。
我々の栽培でもよくあることですが、カトレヤの新芽が鉢からはみ出している場合、どのように対処すべきか迷うことがあります。
バックバルブを切り離して、再度鉢に収める方法は普通ですが、2周り以上大きな鉢に古い鉢ごとそっくり入れてしまう方法の実演です。この方法ですと株が弱ることもありませんし、大株仕立てにも繋がるやりかたです。
会報では、ほんの一部分しか紹介できませんが、植替えに必要な金言をいろいろ教えていただきました。小島さんありがとうございました。