2014年4月の例会報告■2014年4月6日/鎌倉商工会議所会議室 1.講演 講師:古川 仁朗先生①春の外出しのタイミング一般に八重桜の散るころと言われる。しかし自宅の地域や立地によって、天気予報と実際の温度には少し差があるので、市販品の最高、最低寒暖計で自宅温室近くの温度をメモに取っておくのが望ましい。この時期は特に変化が大きいので毎日照合しながら最低温度10℃を目安にして、最低気温が安定してきたら耐冷種から順次外出していくと良い。 ②植物ホルモンの使用 本来ホルモンは植物体内で光合成によって作られるのも。特別に施す必要はないが、成長を早め花芽の分化を促す目的でリン酸を施すことが多い。しかし濃度や回数など過度の施用は植物のバランスを崩し奇形を発生させるので注意が必要である。一般市販品としてハイポネックス、ボブピータース、ガビオタなど成長期、充実期、開花促進期ごとに窒素、リン、カリの配合を変えたものがあり、何れも植物に有用なミネラルを含有している。 ③アミノ酸入り肥料 アミノ酸は窒素(N)炭素(C)水素(H)などの有機化合物で成長促進効果がある。アミノ酸入り肥料はホームセンターで幾つかの市販品が手に入る。参考までに味の素はアミノ酸である。 ④有菌バーク(好気性菌入りバーク) ニュージーランド産で所謂ラン菌入りバークが市販で出回っている。コンポストの渇きが良く、根張りも良好である。パフィオのミックスコンポとして今や主流材になっている。 ⑤根の腐敗原因とその防止 鉢内の排水不良がその大半の原因。コンポストが古くなるとコンポストの腐敗によって分解し不良ガスが発生するため。早めに通気、排水の良いコンポストに植え替えること、株に対して出来るだけ小さめの鉢に常に植える事に心掛けると良い。 ⑥デンドロの花付を良くする栽培方法 新芽のスタートを早めてバルブの完成を早める。花芽分化期より早くから花芽分化促進剤を葉面散布すると一層効果がある。 青いコチョウランの誕生秘話
今年の東京ドーム世界らん展で主催者展示された「知られざる胡蝶蘭の世界」において、世界初となる遺伝子組み換えにより誕生した「青いコチョウラン」が紹介された。コチョウランは、交配によって白、赤、黄色など多種多彩な花色の品種が作り出されているが、コチョウランには花弁に青色色素をつくりだす遺伝子がないため、これまで交配によって青い花の品種を作り出すことが出来ず育種家や生産者の長年の夢であった。そこで千葉大学と石原産業の研究チームでは、日本全国に自生して小さな青い花をつける身近な植物であるツユクサの青色遺伝子をピンクのコチョウランの培養細胞に送り込むという遺伝子組み換え技術によって、4年の歳月をかけて青い花が咲く植物体を作り出し初花の開花に成功した。その手順を簡単に説明すると 以上大変興味のある話でした。 2.JOGA洋らんフェアー2014 in Yokohama今井えりな氏、野村吉晴氏、渡辺みどり氏、梅香家 健氏 合計20株の出展ご協力有難うございました。入賞 野村吉晴氏ブルーリボン賞2株、梅香家 健氏ホワイトリボン1株
3.古川仁朗先生の講評から①菊池制夫氏の C.lawrenceana(左) お知らせ1.ヒロタインターナショナルフラワー 春の蘭展2014
日 時 : 平成26年5月3日(土)~5日(月・祝) 2.大場蘭園 カレーランチ&オーキッドフェアー
日 時 : 平成26年5月4日(日) 3.第53回蘭友会らん展 ~蘭のワールドカップ~
日 時 : 平成26年5月29日(木)~6月1日(日) 10:00~18:00 |
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