■2014年7月6日/鎌倉商工会議所会議室

1．大船フラワーセンター夏のらん展報告

　去る6月24日～29日に開催された大船フラワーセンター第5回 ‘夏のらん展’(オーキッドクラブ藤沢主催)に、鎌倉蘭友会より12名、33株の出展協力を頂き大変有難うございました。
　会場来客人気投票で下田氏、主催者会長賞で松浦氏ほか優秀賞・優良賞・良個体賞・栽培賞等多数の入賞を頂きました。なお出展協力頂いた方は下記です。
　野崎氏、菊池制夫氏、菊地秀樹氏、下田氏、野村吉晴氏、村岡氏、島本多恵子氏、平林氏、
　松浦氏、吉原氏、渡辺氏、梅香家氏です。出展協力有難うございました。

2．講演　奥田園芸　奥田　勝氏

　講演内容としては、これまでの数回の話とラップするところが多かったですが、その中で最近注目されているリン酸系肥料の役割について特に詳細内容を記しておきますのでご参考ください。
　「ランへの肥料としてのリン酸分は、これまでは特に花芽分化に寄与しているとの認識が強かったが、実際は花芽分化のみならず成長点の活性を高める効果、つまり成長期の根の先端部や新芽の数を増やす効果も大きい事が最近では確認されている。しかしリン酸系（亜リン酸）は通常市販されている肥料には含まれていない形のリン酸である。この亜リン酸は特に葉面からの吸収効率が非常に良い事が既に各所で確認されている。従って、梅雨明けまでの期間に単体使用で10日に1回の割合で3,000倍以上に薄めて葉面または鉢の中へ、通常の液肥との混合では6～9,000倍で葉面散布または鉢の中に散布すると効果が大きい。バルブ完成時期のみ1,000～3,000倍で施す。但し夏場は水分蒸発が激しいので控えた方がベター。また多量・多用すると植物体への吸収が良いだけに、花に奇形が生じる恐れがあるので注意が必要である。」